2018-09-29

雨とあのこと

雨だ。雨がいけないのだ。雨が効き目を鈍らせるのだ。 アレもコレも効かないから私は眠れない。眠ろうとすればするほどにドツボにはまり神経が高ぶり、怖がった羊は睡魔を連れて全部逃げてしまった。 私にとっては大きな問題。些細な躓きの積み重ね。距離を置きたい人からの誘い。曖昧に断っても、はっきり断っても、数日開ければ振り出しに戻る。だから着信音にさえストレスを感じてしまう。 まぁ、とにかく、細々した苛々が私を落ち着かない気分にさせて、狂った自律神経が高ぶって午前五時に雨音なんて聞きながら言葉を綴っている。

2018-09-27

目を閉じてそのまま眠れたら

目を閉じてそのまま眠れたら 羊なんて用済みなのに。なんて言ったら羊は怒るだろうか。怒ってもう数えさせてはくれなくなるのだろうか。 意味のない涙を流しながら羊を数える。羊よりも涙がたくさんあるから、涙の方を数えようか。あぁ、でもそれは、健康的ではない気がする。数えるのなら羊でないといけない。涙の数なんて、それも意味のない涙なんて、数えたらきっと私、本当に泣いてしまう。

変な夢

変な夢 変な夢を見た。変な夢だったと思う。目が覚めた瞬間に弾けて消えてしまったからどんな夢だったのかわからない。けれど、懐かしい人から大事なことを教えられたような気がする。 どうして夢を忘れてしまうのだろう。あんなにはっきりと意識があったのに目が覚めたら意味不明な断片しか残っていなくて、夢現のうちに慌てて繋ぎ合わせて思い出そうとすると、どんどん目が冴えてしまってバラバラと夢は崩れて消えてしまう。多分、意味なんてない。分かっているけれどなんとなく、途轍もな く重要な何彼があったような気分になるので、余計に思い出そうと躍起になってしまう。 忘れてしまうということは、所詮それまでのことだと割り切ってしまえたら良いのに、中途半端に意味ありげな部分だけ覚えていたりするものだから気になって眠れない。眠れば続きが見られるという保証はないし、夜はいつだって私に冷たい。あぁ、だから夢を見るのかな。優しくもないしすぐに消えてしまうけれど、夜の冷たさに比べたら幾分かマシだから。

選ぶこと

「あたしさぁ、自分で選んだことなのにダレソレのせいで選択ミスったわ、とか言うやつ嫌ぁい。だってさ、ジコセートーカのためにタニンを利用してるだけじゃん。そう思わん?」
単語帳をめくりながらコノカが言う。
それはそうだけど、みんながみんな自分の思うように選べるわけじゃないのよ。それぞれ事情があるんだからさ、と嗜めると、 「ググればイロイロやり方は見つかるっしょ。ナンカ言われたとかジョーキョー的にムリとかなんなん? 同じ夢持ってる人は絶対同じ方法で夢叶えてんの? 最短ルートがジョーキョー的に無理でも他のルートあるし全力でオススメされたからガマンしてこっちルート行くわとか、そんなんで諦めんならマジじゃなくね? マジならさぁ、長距離ルートとかでもやるよ? あたし。オススメとかスルーで良くね? 一応サンコーにはするけどさぁ。そんなんで諦めんなら結局そんなもんだったってことじゃん? こう言う奴は望み通りんなっても反対されてムキんなってシヤサッキョーでミスってること気づかんかったぁ! とかなんとか結局モンク言うって。そんなん全部自分のマチガイ認めないための予防線じゃんヤダー」
 コノカがゲラゲラ笑う。短すぎるスカートの中が見えてしまうのではないかとヒヤヒヤする。
「自分が勝手に空気読んで黙ってたんじゃん? イヤイヤでもオススメ選んだのは自分っしょ? マジムリなのかググって納得したんならそれも自分で選んだ道っしょ? ならセキニンは自分じゃね?」
 コノカから責任などと言う言葉が出てくるとは思わなかった。
「みんながみんなコノカみたいにシンプルに考えられるわけじゃないのよ。それに、誰かのせいにしなきゃやってられない事だって沢山あるわ」
「イヤイヤ、そんなんただの八つ当たりじゃん? 自分のセンタクで自分の責任っしょ。自己責任。一生タニンのせいにして不満ブチブチとかマジムリ」
 「一生なんてないわよ」
「あるある」

2018-09-25

中途半端な気温と投げやりな雨

午前四時の通り雨で洗われた空気はヒヤリとしている。 風はなく、時計が刻む音がやけに煩くて落ち着かない。 せめて金木犀の香りがすればいいのに。中途半端な気温と投げやりな雨が私を憂鬱にさせる。

落ち着かなくて

どうにも眠れないからツボ押し棒で足の裏を押す。落ち着くように落ち着くようにと押すと落ち着くツボなんだけど落ち着かない。安定剤を飲んだ。 昨日は二度寝してしまって、起きたら午後一時でびっくりした。だから眠れないはず。でもなんだか違う気がする。そわそわではなくてなんとなく落ち着かなくて眠れないんだ。 虫の音がする。だから落ち着かないのだろうか。気がつけば午前三時。眠れる気配はなくて、ただただ空っぽだ。

2018-09-20

秋雨に溺れてる

秋雨に溺れてる そんな感じの一日中 呼吸が難しいし身体も重くトロトロに溶けてしまいそう 窓をつたう雨を眺めて一日が終われば良いのに

まだ夏を引きずっている秋の風ノースリーブの腕をくすぐる

朝晩は冷えて涼しい日が続いたと思ったらまた暑くなってノースリーブ。出掛ける予定のある日を狙い澄ましたように暑くなるのだ。まるで、夏の抵抗。平成最後の夏だから余計に暑くして、余分に暑くして、秋を待たせているように感じる。まぁ、錯覚なんだろうけれど。
秋雨前線の影響で雨が続く。雨が上がれば夏の面影はどこにも無くなってしまっているのだろう。